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天体

占星術で使われる天体と、それぞれが何を読む手がかりになるかについて。

このページでは、占星術で使われる天体が何を読む手がかりになるかを説明します。

西洋占星術では、太陽と月を含む10の主要天体に加え、小惑星や感受点を使ってチャートを読み解きます。それぞれの天体は、人生の特定の領域やエネルギーを読む手がかりになります。

各天体はチャート上にグリフ(記号)として表示されます。

個人天体

個人天体は黄道を一周する時間が短く、個人の性格や日常の行動に強く影響するとされる天体です。出生図の読み解きで最も重要な天体グループです。

天体とハウスを配置した一重円

天体記号象意黄道を一周する目安キーワード
太陽☉自己・アイデンティティ1年意志、活力、人生の目的
月☽感情・内面約27.3日感受性、無意識、日常の習慣
水星☿知性・コミュニケーション約1年(逆行あり)思考、言語、学習、移動
金星♀愛・美・価値観約1年(逆行あり)恋愛、芸術、金銭、調和
火星♂行動力・エネルギー約687日(約1.9年)情熱、競争、勇気、怒り

太陽 ☉

太陽はチャートの中心的な天体で、その人の核となるアイデンティティや人生の方向性を表します。太陽星座(「何座?」で答える星座)は、太陽がどの星座にあるかで決まります。

自分らしさや意志の力、創造性の源を象徴します。太陽が強いチャートの持ち主は、リーダーシップや自己表現に優れる傾向があります。

月 ☽

月は感情や無意識の反応パターン、心の安らぎを求める領域を示します。太陽が「外に見せる自分」なら、月は「内なる自分」です。

動きがもっとも速く、約2日半で星座を移ります。1日に約13度進みます。月の星座は、感情の処理の仕方や、安心感を得るために必要なものを教えてくれます。

水星 ☿

水星は思考や知性、コミュニケーションのスタイルを司ります。情報をどのように受け取り、処理し、伝えるかを示す天体です。

学習方法や文章の書き方、日常会話の傾向にも関わります。水星が逆行(レトログレード)する時期は、見直しや確認に向く時期と読まれます。

金星 ♀

金星は愛情表現や美意識、価値観を象徴します。恋愛においてどのような相手に惹かれ、どのように愛情を示すかを読み取れます。

お金や物質的な豊かさとの関係も金星の管轄です。芸術やファッション、趣味の傾向にも影響を与えるとされています。

火星 ♂

火星は行動力やエネルギー、競争心を表します。目標に向かって突き進む原動力であり、怒りや情熱の表現方法にも関わります。

身体的なエネルギーやスポーツとの相性、困難に立ち向かう姿勢を示します。火星の星座は、その人がどのように行動を起こし、欲しいものを手に入れるかを教えてくれます。

社会天体

社会天体は個人天体とトランスパーソナル天体の橋渡しをするグループです。一周に十数年から約30年かかり、個人の社会的な役割や成長のテーマを示します。

天体記号象意黄道を一周する目安キーワード
木星♃拡大・幸運約11.9年成長、哲学、信仰、旅行
土星♄制限・責任約29.5年規律、試練、忍耐、構造

木星 ♃

木星は拡大と成長の天体です。寛大さ、楽観性、高い理想を象徴し、チャンスや幸運をもたらす領域を示します。

約12年で黄道帯を一周するため、各星座に約1年ずつ入っています。木星の星座やハウスは、人生のどの分野で最も成長や恩恵が期待できるかを教えてくれます。

土星 ♄

土星は制限と責任の天体です。困難や試練を通じて鍛えられ、成熟していくテーマを示します。

約29.5年で黄道帯を一周するため、29歳前後に出生時の位置へ戻ります。これが「サターンリターン」で、生き方の見直しが起きやすい時期とされます。三重円で確かめられます。土星が示す領域は、時間をかけて取り組むことで確固たる実力を築ける分野です。

トランスパーソナル天体(世代天体)

トランスパーソナル天体は黄道を一周するのに非常に長い時間がかかり、同世代で共通の星座を持つことから「世代天体」とも呼ばれます。個人レベルよりも、世代や社会全体に影響を及ぼすテーマを示します。

天体記号象意黄道を一周する目安キーワード
天王星♅変革・独創性約84年革新、自由、反抗、テクノロジー
海王星♆夢・あいまいさ約165年想像力、直感、幻想、犠牲
冥王星♇変化・再生約248年破壊と再生、権力、深層心理

天王星 ♅

天王星は突然の変化や革新、既存の枠組みを壊す力を象徴します。約84年で黄道帯を一周し、各星座に約7年ずつ入っています。

同じ星座に天王星を持つ世代は、社会の特定の分野において変革を起こす傾向があります。個人のチャートでは、天王星が強調されているハウスで独自性や予期しない展開が起こりやすいとされています。

海王星 ♆

海王星は夢、想像力、そして輪郭のあいまいさを表します。約165年で黄道帯を一周し、各星座に約14年ずつ入っています。

芸術的なインスピレーションや直感力の源泉である一方、幻想や現実逃避の傾向も示します。海王星が強調されたチャートでは、音楽や映像などの表現に関心を持つ人が多いと読まれます。

冥王星 ♇

冥王星は根本的な変化、破壊と再生のサイクルを象徴します。約248年で黄道帯を一周し、各星座に12〜31年(軌道が楕円のため不均等)入っています。

社会においては権力構造の変革を、個人においては深い心理的な変化をもたらします。冥王星がトランジットで個人天体に影響を与える時期は、人生の大きな転換点になることがあります。

小惑星・感受点

主要10天体に加えて、占星術では小惑星や、計算で求める感受点も使います。チャートをより細かく読みたいときに足します。

天体・感受点記号象意キーワード
キロン⚷傷つきやすさと手当て傷つきやすさ、手当て、教える力
ドラゴンヘッド(ノース・ノード)☊伸ばしていく方向慣れていない課題、成長の方向
ドラゴンテイル(サウス・ノード)☋身についたやり方頼りすぎやすい型、すでにある強み
リリス(真)—抑えてきた衝動野性、衝動、社会の枠に収まりにくい部分
幸運のパート(パート・オブ・フォーチュン)—恵まれ方物質面の充実、才能の発揮

キロン ⚷

キロンは「傷ついた癒し手」と呼ばれる小惑星です。傷つきやすいところと、その経験から手当てや教える力が生まれるところを読みます。

土星と天王星の間を公転し、約50年で黄道帯を一周します。キロンの星座とハウスは、繰り返し向き合いやすいテーマと、その経験が人を支える力に変わる場面を示します。

ドラゴンヘッド ☊ ・ドラゴンテイル ☋

ドラゴンヘッド(ノース・ノード)とドラゴンテイル(サウス・ノード)は、月の軌道と太陽の軌道(黄道)が交差するポイントです。常に正反対の星座に位置します。

ヘッドは伸ばしていく方向、テイルは慣れたやり方として読む流派が多くあります。ドラゴンヘッドは、慣れていないけれど取り組むほど広がる課題を示します。ドラゴンテイルは、すでに身についたやり方や強みを示し、頼りすぎると動きが固くなりやすいとされます。

リリス

リリスは、月の軌道の遠地点から求める感受点です。星道では真のリリスを使います。抑えてきた衝動や、社会の枠に収まりにくい部分を読みます。

リリスが入る星座とハウスは、周りに合わせて控えてきた本音や、もっと出してよい勢いのある領域を示します。

パート・オブ・フォーチュン

幸運のパート(パート・オブ・フォーチュン)は、太陽・月・ASCの位置から計算されるアラビック・パーツ(ロットとも呼びます)の一つです。物質面の充実や、才能をもっとも自然に発揮できる分野を示します。チャートでは「幸運のパート」と出ますが、設定の感受点のチップでは「パート・オブ・フォーチュン」と出ます。

この点が入る星座とハウスは、恵まれやすいと読まれる領域を示します。

星道での天体の表示

星道では、天体はチャートホイール上にグリフ(記号)として表示されます。

チャートホイール

一重円および三重円のホイール上に、各天体のグリフが星座の正確な度数に配置されます。天体が近接している場合は、見やすいように自動的に間隔が調整されます。

天体テーブル

一重円の上部で「テーブル」に切り替えると、天体テーブルが表示されます。各天体の星座・度数・ハウスが一覧で確認でき、逆行中の天体には R マークが付きます。

天体位置とハウスを並べたテーブル

表示天体のカスタマイズ

**天体・アスペクト設定**から、チャートに表示する天体や感受点を選択できます。主要10天体に加え、キロン・ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル・リリス・幸運のパートの表示をオン・オフで切り替えられます。