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ハウスシステム

ハウスシステムの選択と変更方法について。

迷ったらプラシダス(はじめの設定)のままで構いません。伝統技法を中心に使うならホールサイン。ほかの方式は、学んでいる流派に合わせて選びます。

ハウスシステムとは、ホロスコープの円を12のハウスに分割する方法のことです。どのハウスシステムを選ぶかによってハウスの境界線(カスプ)の位置が変わり、天体がどのハウスに入るかが異なる場合があります。星道では7種類のハウスシステムに対応しています。

この例はプラシダス(星道のはじめの設定のハウスシステム)で計算しています。

設定の変更方法

一重円などのチャート画面、ホーム、天文暦にある歯車「表示設定」を開き、「計算・表」タブの「計算」にある「ハウスシステム」のドロップダウンから、使いたいシステムを選びます。選んだ内容はすぐにチャートに反映されます。

ハウス方式の選択欄

「見た目」タブのおすすめ設定を選ぶと、ハウスシステムも一緒に切り替わります(モダンと進化はプラシダス、伝統はホールサイン)。

高緯度の出生地

緯度が高く、プラシダスやコッホが成り立たない出生地では、別の方式のカスプで代わりに表示されることがあります。画面に注意は出ません。北極圏・南極圏に近い出生地では、ホールサインかイコールハウスを使ってください。

対応しているハウスシステム

Placidus(プラシダス)

  • 方式 — 時間(時刻)ベースのシステム。黄道上のある度数が地平線から子午線まで上昇するのにかかる時間を等分し、その時間の区切りを黄道上に投影してハウスカスプを決定します。日周運動に依存するため、ハウスのサイズは出生緯度や時刻によって大きく変化します。
  • 使いどころ — 書籍・アプリ・オンライン記事の大半がプラシダスを前提にしているため、他の資料と照らし合わせやすく、学習中に最も参照しやすいシステムです。星道のはじめの設定もプラシダスです。
  • 注意点 — 北極圏・南極圏に近づくと、昇りも沈みもしない黄道度数が生じて時間分割の前提が崩れます。緯度66°前後を超える出生地ではハウスサイズが極端に歪みます(上の「高緯度の出生地」も参照)。

Whole Sign(ホールサイン)

  • 方式 — 星座(黄道)ベースのシステム。ASC(アセンダント)が入っている星座全体を第1ハウス、次の星座を第2ハウス…とするため、各ハウスがちょうど1つの星座(30°)を占め、ハウスの境界が星座の境界と完全に一致します。
  • 使いどころ — ヘレニズム占星術や伝統技法を使う場合、読みやすいハウスがほしい場合に向いています。割り当てがASCの星座だけで決まるため、出生地に左右されず、高緯度でも安定します。極地・極地付近の出生地でも信頼できる選択肢です。
  • 注意点 — MCが第10ハウスの起点になるとは限らず、第9ハウスや第11ハウスに入ることがあります。

Koch(コッホ)

  • 方式 — プラシダスと同じく時間(時刻)ベース。中間のカスプを、各カスプの度数ではなく、MCの度数の半日周弧(出生地での上昇時間)をもとに求めます。ハウスサイズがプラシダスとやや異なる傾向があります。
  • 使いどころ — 学習や参照資料がコッホ方式に従っている場合に向いています。ドイツ語圏の占星術家に多く使われてきました。
  • 注意点 — プラシダスと同様、極付近では大きく劣化します。同じ上昇時間の幾何に依存するため高緯度では信頼できなくなるか定義不能になり、中程度の高緯度でもプラシダスとの差が顕著になることがあります。

Regiomontanus(レギオモンタヌス)

  • 方式 — 空間ベースのシステム。天の赤道を12等分し、その区切りを大円を通して黄道上に投影してハウスカスプを決定します。
  • 使いどころ — ホラリー占星術(その瞬間のチャートで質問に答える分野)や古典占星術で使われてきました。レギオモンタヌスのハウスを前提とした古い原典に従う場合にも適しています。
  • 注意点 — 上昇時間を分割するのではなく赤道を空間的に分割するため、プラシダスやコッホよりはるかに高い緯度まで数学的に定義されます。ただし極に近づくと中間ハウスはかなり不均一になり得ます。

Campanus(カンパヌス)

  • 方式 — 空間ベースのシステム。プライムバーティカル(卯酉圏。天頂を通って東西に走る大円)を12等分し、それを黄道上に投影します。各ハウスがこの基準円に沿って測った空間として均等に分割されます。
  • 使いどころ — ハウス分割に空間的な対称性を求める人や、チャートのローカルスペース的な側面を探る人に支持されています。時間ではなく観測者のローカルな天空の幾何に基づくハウスがほしいときに向いています。
  • 注意点 — レギオモンタヌスと同様、時刻系よりは高い緯度まで数学的に定義されますが、出生地が極に近いほど黄道上に投影されたハウスサイズの歪みが増していきます。

Equal(イコールハウス)

  • 方式 — 黄道ベースのシステム。ASC(アセンダント)の正確な度数を起点として各ハウスにちょうど30°ずつ配分します。たとえばASCが牡牛座14°なら、すべてのカスプが各星座の14°になります。
  • 使いどころ — 精密なASCに固定された均等で予測しやすいハウスがほしい場合、あるいは象限系の安定した代替がほしい場合に向いています。
  • 注意点 — 象限系との大きな違いは、MCが必ずしも第10ハウスのカスプと一致せず別途表示されることが多い点です。ASCの度数だけに依存するため、高緯度でも安定し、極地の出生地でも信頼して使えます。

Porphyry(ポーフィリー)

  • 方式 — 象限系の中で最もシンプルな方式。ASC-MC間、MC-DSC間、DSC-IC間、IC-ASC間の4つの象限をそれぞれ3等分します(各象限の黄道弧を3等分するだけ)。
  • 使いどころ — プラシダス・コッホ・レギオモンタヌス・カンパヌスのような重い三角計算なしに象限ハウスを使いたいときに向いています。ASCとMCを第1ハウス・第10ハウスのカスプに保ちながら、ホールサインから象限ベースの解釈へ移行する人にとって使いやすい入門になります。
  • 注意点 — 角どうしの黄道弧を分割するだけなので、高緯度でも定義され比較的安定します。極付近では象限のサイズが大きく不均一になり得ますが、プラシダスやコッホのように完全に破綻することはありません。

影響範囲

ハウスシステムを変えると、ハウスカスプの位置が変わります。それに合わせて、天体が入るハウスやハウスカスプテーブルの内容も変わります。

天体とハウスを配置した一重円

各ハウスの意味はハウスを、ハウスシステムを含む複数の設定をまとめて切り替える方法は計算のおすすめ設定をご覧ください。