10月23日の夕方、太陽が蠍座に入ります。今年はその翌日に、水星が蠍座で逆行に入ります。蠍座シーズンの入り口が、ほとんどそのまま「戻って確かめる」側の星回りと重なる年です。今日は、この重なりをどう過ごすかを書きます。
蠍座が照らす場所
蠍座は、深く潜ることと結びつく星座です。表面をなでるのをやめて、ひとつのことに踏み込む。人に見せていない部分、二人のあいだで共有されているもの、まだ言葉にしていない気持ち。外からは見えにくい層が、蠍座の領分です。
天秤座シーズンが関係の表側を扱う時期だったとすると、蠍座はその同じ関係の奥へ入っていきます。付き合いの深さが一段変わる、という感じ方が近いかもしれません。前のシーズンについては天秤座シーズンの過ごし方に書きました。
蠍座の支配星は、伝統的には火星、現代の占星術では冥王星とされます。その冥王星が10月16日の昼前、水瓶座3.1度で順行に戻りました。長くかかっているものが向きを変えた、というくらいの手ざわりで受け取っておけば十分です。
今年は、入り口に逆行が重なる
10月24日の夕方、水星が蠍座21.0度で逆行に入ります。順行に戻るのは11月14日の未明、蠍座5.0度。つまり蠍座シーズンのほぼ全期間、水星は蠍座の中を後戻りしていきます。
金星のほうは、10月3日から蠍座で逆行しています。こちらは10月25日の夕方に、逆行したまま天秤座へ戻ります。蠍座に入った太陽が最初に出会うのが、この二つの逆行です。
逆行そのものの基本、身構えなくていいことや、確認をひとつ増やせば足りることは、水星逆行の過ごし方、そして木星が獅子座へに書いたので、ここでは繰り返しません。水星以外の天体の逆行をどう読み分けるかは、10月26日に出す別の記事にまとめます。
掘って出てきたものを、すぐ結論にしない
蠍座シーズンは、深く掘る季節です。今年はそこに逆行が乗ります。掘れば何かは出てきます。出てきたものを、その日のうちに結論にしない。それが今年の過ごし方だと思っています。
腑に落ちた気がした瞬間ほど、言葉にする前にもう一度だけ確かめる。逆行の期間に見えるものは、たいてい途中経過です。途中経過を結論として扱うと、順行に戻ったころに言い直すことになります。
新しく掘り始めるより、途中で置いてあるものを拾い直すほうが、この一ヶ月には合っています。読みかけの本、返事をしていないメッセージ、話しかけて途中でやめた相手。深く潜る蠍座シーズンと、戻って確かめる星回りが重なると、そのあたりが自然と手に触れます。
秘密が暴かれる、というような読み方はしません。自分が自分に対して伏せていたことに、静かに気づく。そのくらいの深さで、十分に蠍座的です。
星道で自分の蠍座を見る
蠍座が自分のチャートのどこにあるかは、星道 HOSHIDOU で一重円を作るとすぐ分かります。蠍座がかかっているハウスが、この一ヶ月に深いところが動きやすい場所の見当になります。
そのうえで三重円に切り替えると、逆行中の水星が今どのあたりを戻っているかを、自分の円に重ねて見られます。10月24日から11月14日まで、水星は自分のどの部屋を往復するのか。眺めておくと、確かめ直したくなるものの見当がつきます。