逆行するのは水星だけじゃない 金星・火星・外惑星の逆行

逆行するのは水星だけではありません。金星、火星、木星、土星、そして動きの遅い外側の惑星。それぞれの逆行が何を見直す時期なのかを、脅し抜きで整理します。


10月の空では、金星と水星が同時に逆行しています。逆行という言葉は水星とセットで語られることが多く、金星や火星、木星にも逆行があることはあまり知られていません。今日は、惑星ごとに逆行の意味がどう違うのかを整理します。

逆行は、空の上での見かけの動き

惑星が本当に軌道を逆走しはじめるわけではありません。地球も他の惑星も、それぞれ違う速さで太陽のまわりを回っています。速い側が遅い側を追い越していく局面で、追い越されるほうが空の上で後ろへ戻っていくように見える。高速道路で隣の車を追い抜くとき、その車が一瞬うしろへ流れて見えるのと同じことが、もっとゆっくり空で起きています。

つまり逆行は、地球から見たときの見かけの動きです。占星術ではその見かけの動きを、その惑星が扱っている領域が外向きから内向きに切り替わる時期として読みます。今の空と自分のチャートの関係そのものについてはトランジットって何?にまとめてあります。

惑星ごとに、見直す場所が違う

水星が扱うのは、言葉と移動と段取りです。だから水星が逆行する時期には、送る前にメールを読み返す、予定を確かめ直すといった作業が増えます。金星は関係とお金と価値を扱います。金星の逆行は、人との距離感や、お金の使いどころを見直す時間になりやすい。火星は行動と意欲、前へ押し出す力を扱います。火星が逆行している間は勢いが落ちたように感じることがありますが、その分、何に向かって力を使うのかを問い直す時間になります。

木星は広げ方と、自分が信じていることを扱います。土星は責任と構造です。木星の逆行では広げてきたものの中身を、土星の逆行では引き受けている責任の形を、それぞれ内側から点検することになります。

天王星と海王星、冥王星は動きが遅く、扱う領域も個人より大きいところにあります。逆行していても、水星や金星のようにはっきりと日々の実感に出ることは多くありません。

頻度が違えば、手触りも違う

水星は年に3回ほど逆行します。金星はおよそ1年半に1回、火星はおよそ2年に1回。外側の惑星は毎年、数ヶ月ずつ逆行しています。どれも概数で、実際の日付は年によってずれます。

この頻度の差が、そのまま体感の差になります。年に3回来るものは暮らしの段取りのレベルで繰り返し当たるので、経験として覚えやすい。1年半に1回しか来ない金星逆行は、前回の記憶が薄れた頃にやってくるぶん、触れてくる場所も段取りより深いところです。毎年数ヶ月続く外側の惑星の逆行は、背景音のようにいつもそこにあります。

今月の空を例に

10月は逆行が二つ重なりました。金星が10月3日から11月14日まで、水星が10月24日から11月14日まで。関係と価値を扱う星と、言葉と段取りを扱う星が、同じ月に見直しモードに入っています。10月16日には冥王星が順行に戻りましたから、空にいくつ逆行の星がいるかは、月ごとに入れ替わります。

今回の金星逆行を具体的にどう過ごすかは金星逆行の過ごし方に、水星逆行と重なる蠍座シーズンについては蠍座シーズンの過ごし方に書きました。水星逆行を実際の空で読んだ例としては水星逆行の過ごし方、そして木星が獅子座へもあります。

自分のチャートで確かめる

逆行中の惑星が、自分のチャートのどのあたりを通っているか。そこが今、見直しの起きやすい場所です。星道 HOSHIDOU の天文暦では、今どの惑星が逆行しているかを日付とあわせて確認できます。まず今日の空を開いて、逆行の印がついている星を数えてみてください。

星道の天文暦で今どの星が逆行しているかを見る

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