プロダクト
はじまりに、星を
占星術は、信じる/信じないの手前で、人が自分を語るための言葉になっています。星道は、その入口として作りました。
Yuki 約2分
友人が「ごめん、水星逆行だから」と笑いました。誤って送ったメールの話を、その一言で切り上げる軽やかさ。私はいまでも覚えています。
彼女は占星術を信じているわけではありません。星座占いを毎週チェックするタイプでもありません。それでも「水星逆行」という言葉は、もう彼女の生活のなかに住んでいます。
私はそういう場面を、ここ数年いくつも見てきました。SNSで「新月だから願いごとを書いた」と投稿される一行。誰かが転職を「サターンリターンらしい」と説明する声。占星術は、信じる/信じないの二元論を素通りして、人が自分を語るための小さな言葉として、すでに息をしています。
私にとって占星術は、読むための言語です。
外側にある天体の配置を借りて、内側にあるものを読みます。何が動いていて、何が止まっているのか。いま自分のどこに光が当たっているのか。それを別の言葉で言い直す、鏡のような言語。
「水星逆行だから誤送信した」が当たっているかどうかは、本当はどうでもよいのです。大事なのは、その一行を口にした瞬間に、彼女が自分に少しだけ余白を許したということ。占星術はそういう余白を作る道具として、たぶん一番抵抗の少ない場所に立っています。
だから、星道
星道(HOSHIDOU)は、その入口のために作りました。
チャートを描くための道具であり、同時に、星に手を伸ばしてみた人がそこで止まらずに済むよう、奥への扉を開けたままにしておくための場所として置いています。
入口でいいのです。 ただ、入口で止まらなくてもいいのです。
ここから何が見えるかは、来た人によって違います。私自身がまだ歩いている途中なので、案内できる範囲は限られています。それでも、最初の一歩のための地図を、なるべく丁寧に置いておきたいと思っています。
星道は、その地図です。