季節と占星術
ボイドタイムを知っておくと予定が楽になる理由
月のボイドタイムを、予定を立てるときの気楽な目印として使う方法を書きます。脅し話にしないで、無理に動かなくていい時間として付き合うコツを、星道で確認する手順とあわせて。
Yuki 約3分
月のボイドタイム、という言葉を聞いたことがありますか。少し不穏な響きがあって、「この時間に物事を始めると失敗する」と紹介されることもあります。今日は、この時間を、予定を立てるときのもう少し気楽な目印として使う方法を書きます。
ボイドタイムとは何か
占星術では、月が一つのサインから次のサインへと移っていきます。月がそのサインで最後の主要なアスペクト(他の天体との角度)を結び終えてから、次のサインに入るまでのあいだを、ボイドタイム(英語で void of course、空虚の月)と呼びます。月が宙ぶらりんになって、どこにも引っかかっていない時間、というイメージです。
長いときは数時間、短いと数分で終わります。毎日のように、一日のどこかで訪れる、ありふれた時間帯です。
「始めると失敗する」の正体
昔から、ボイドタイムに始めたことは結果につながりにくい、と言われてきました。契約や大事な決断はこの時間を避ける、という人もいます。
ここを脅しとして受け取ると、ボイドのたびに身構えることになって、かえって窮屈になります。私はもう少しやわらかく捉えています。月がどこにも引っかかっていない時間は、こちらも力まなくていい時間だ、と。新しいことを勢いよく始めるのには向かないかもしれないけれど、その代わり、立ち止まったり、すでにあるものを手入れしたりするのには向いている。そういう時間の色がある、というくらいの話です。
予定が楽になる、というのはどういうことか
ボイドタイムを知っていると、予定の組み方に一拍の余裕が生まれます。
たとえば、午後のある時間帯がボイドだと分かっていたら、そこに重要な打ち合わせや、気合いを入れたい作業をぎゅうぎゅうに詰め込まないでおく。代わりに、メールの返信や、机のまわりの片づけや、休憩にあてる。「この時間は無理に前へ進めなくていい」と思えるだけで、肩の力が抜けます。
勝負どころは、ボイドが明けてからにずらす。月が次のサインに入って、また何かに引っかかり始めてから動くと、流れに乗りやすい。これは、自分のリズムに緩急をつけるための、ちょっとした目盛りです。決まりごととして守らなくても、生活の道具として気軽に使えます。
星道でボイドの時間を見る
ボイドタイムは毎日変わるので、暗記するものではありません。その日の月がいつボイドに入って、いつ抜けるかを、その都度確認するのがいちばん楽です。
星道では、月の動きと今日のボイドタイムを確認できます。朝のうちに今日のボイドがいつかをひと目見ておくだけで、その日の予定の組み方の手がかりになります。完璧に守ろうとしなくて大丈夫です。「今は宙ぶらりんの時間だから、ひと息つこう」。そのくらいの軽さで付き合うのが、長く続くコツだと思っています。